箱根・強羅の自然に包まれた「強羅花壇」は、旧三菱財閥岩崎家の別荘を起源とする名門旅館。
世代を超えて愛され続け、今なお日本建築の粋とおもてなしの心を体現する場所です。
本記事では、趣の異なる客室や、美肌の湯として名高い温泉、旬の素材が織りなす懐石料理など、「強羅花壇」が誇る上質な滞在の魅力をレポートします。

強羅花壇の館内に足を踏み入れると、まず目に入るのが象徴的な柱廊です。
等間隔に立ち並ぶ柱が奥へと続き、横を見ると箱根の山々が広がります。
季節や時間帯によって光の差し込み方が変わるため、歩くたびに異なる表情を見せてくれるのが印象的。
大浴場へ向かう際など何度も通る場所ですが、そのたびに自然の移ろいを感じられる、まさに強羅花壇の顔ともいえる空間です。

館内には、かつての数寄屋建築の趣を残したエリアも多く、畳や聚楽壁、名栗彫りの床、網代天井など、日本建築の伝統技法が随所に息づいています。美しい庭園へと抜ける渡り廊下や、静かに佇むラウンジスペースでは、箱根の自然と調和した凛とした空気が流れ、滞在中の何気ない時間までも特別に感じさせてくれます。

さらに、館内から望める日本庭園も魅力のひとつ。
枯山水の意匠や手入れの行き届いた植栽が、季節ごとに鮮やかな彩りを添えます。
朝靄に包まれた庭園、夕暮れに柔らかく染まる木々、そして夜の静けさの中に浮かぶ灯り。
そのどれもが庭屋一如の考えを体現する、外と内が一体となった景観を生み出しています。

客室は、総42室・23タイプもの多彩な構成が魅力で、どの部屋も日本建築の技と素材が細部に宿る特別な空間です。
畳の柔らかな香りや聚楽壁の温かみ、名栗彫りの床の凹凸、繊細な網代天井、江戸唐紙の襖など、古来の意匠が丁寧に息づき、日本の美意識をそのまま体感できる客室として国内外の旅人を魅了しています。
部屋に備わる風呂も個性豊かで、巨石をくり抜いたダイナミックな露天風呂、青森ヒバの香りが満ちる湯船、石造りの浴槽など、素材も形もまったく異なる造り。
泊まるたびに新しい発見があり、自分だけのお気に入りの客室を見つけることができますよ。

なかでも特に注目を集めるのが、2025年に誕生した別邸「東雲」。
約250㎡を超える圧倒的な広さをもち、枯山水庭園と大文字山を望む展望石風呂、本格的なドライサウナ、内風呂、そして料理人が目の前で仕上げるシェフズテーブルまで備えた特別室です。
さらにお茶を点てるための和室も設えられ、茶の湯文化を取り入れた唯一無二の滞在が実現。
日本庭園と建築が溶け合う静謐な雰囲気の中で、ゆったりと流れる時間に身を委ねることができます。

趣の異なる客室の数々は、強羅の自然の近さを感じさせながらも、旅人をやさしく包み込む静けさに満ちています。
日本の伝統建築が持つ心地よいぬくもりと、現代の快適性を兼ね備えた空間で過ごす時間は、贅沢そのもの。
強羅花壇ならではの深い寛ぎと感性を刺激する美しさが共存する、記憶に残る客室体験が叶います。

温泉は、敷地内に湧く3本の自家源泉のうち2本から引かれた弱アルカリ性の単純温泉。
肌に寄り添うようなやわらかい湯ざわりが特徴で、洗練された旅館の空間にふさわしい上品な温泉体験を叶えてくれます。
湯に身を沈めた瞬間から、肌が包み込まれるようななめらかさを感じ、湯上がりにはしっとりとした潤いが長く続きます。
刺激が少なく、子どもから年配の方まで安心して楽しめる優しい湯質です。
大浴場は男女で趣が異なり、それぞれに内風呂と露天風呂を完備。
木々のざわめきがすぐ近くで響き、湯面に映る外の景色は時間帯によって表情を変えます。
朝は澄んだ空気と柔らかな光が差し込み、夜は静寂に包まれた中で湯けむりが立ち上る幻想的な雰囲気に。
露天風呂から望む箱根の自然は、訪れる季節ごとに色を変え、滞在の思い出に深い余韻を残します。
また、サウナ設備も特徴的です。
片方の浴場にはスチームサウナ、もう片方にはドライサウナを備えており、夜間に男女の入れ替えを行うため1泊で両方を楽しめます。
大浴場へ続く空間には、強羅花壇を象徴する「柱廊」が伸び、歩くたびに風の流れや光の移ろいが感じられ、まるで自然と建築が溶け合うような心地よさがあります。
湯に浸かることで体が芯から温まり、湯上がりの余韻も長く続く強羅花壇の温泉。
澄んだ空気、静かな山の気配、優しいお湯が重なり合い、都会では得難い深い癒しをもたらしてくれる名湯です。

食事は、月替わりの懐石料理を中心に構成され、四季の移ろいを器と一皿に映し取るような繊細な味わいが魅力です。
固定メニューを設けず、その時期にもっともおいしい食材と向き合いながら献立を組み立てるため、訪れるたびに新しい一品に出会えるのも楽しみのひとつ。
和食の基本である出汁を最も純粋に感じられる「お椀」は、国内外のゲストから長く愛される代表的な一品です。

料理人たちが大切にしているのは、何よりも旬。
気候変動の影響で食材の旬がずれ始めている昨今、生産者と丁寧に対話しながら、その季節ならではの味を最もおいしい形で提供できるように心を配っています。
魚介や野菜など、全国から厳選した素材が届く厨房では、季節の息吹を料理に落とし込むための作業が黙々と進められています。
さらに、強羅花壇では季節にあわせた特別料理を追加することもでき、秋は松茸、冬は松葉蟹など、その時期の贅を味わえる逸品が揃います。
食事処では、箱根の自然を背景に落ち着いた雰囲気の中でゆったりと食事の時間を過ごすことができ、一皿ごとに運ばれる料理とともに、料理人の静かな情熱を感じられます。

強羅花壇は、受け継がれてきた建築美と静けさが調和する、気品ある温泉宿です。
趣の異なる客室で過ごす穏やかな時間や、源泉のやさしい湯に浸かる安らぎ、旬の食材を丁寧に仕上げた懐石料理など、滞在のひとつひとつが深い満足をもたらします。
柱廊を通り抜けるたびに感じる風や光の変化、細やかに行き届いたおもてなしが旅の記憶をより豊かなものにしてくれます。
非日常の静寂に包まれながら、心を整える滞在を望む方に、強羅花壇は最適の一軒です。
| 住所 | 〒250-0408
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 |
| アクセス | 箱根湯本駅から箱根登山線(強羅行)約42分「強羅駅」下車、徒歩約3分 |
| TEL | 0120-131-331 |
| FAX | |
| 公式HP | https://www.gorakadan.com/ |
| SNS | ◼︎Instagram
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